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冷めない情熱 Challenge for Innovation

Project Story 製品開発ストーリー

サーモスの独自性ある製品はどのようにして生まれたのか。
開発担当者が語る、2つの開発ストーリーをご紹介します。

Case02 ごはんが炊ける弁当箱」JBS-360シリーズ 開発ストーリー

ランチタイムに革命をもたらす「ごはんが炊ける弁当箱」

Outline

ランチタイムの新しい価値観や、
ライフスタイルの革命を目指して。

「スープジャー」の認知が高まり、お弁当の新たな価値観が生まれた現在。本製品が目指したのは、朝炊いた温かいごはんをランチに食べられるという、ライフスタイルの革命的変化だ。かつて、同様のプロジェクトを断念した過去がある中で、再挑戦をするに至った理由は、どこにあるだろうか。さまざまな試行錯誤とサーモスのモノづくり精神について、開発担当の矢口氏に語ってもらった。

2016年4月~2017年8月(約1年4カ月) 矢口 博之 マーケティング部 製品戦略室 製品課 2014年入社 機械工学部
Phase#01

「本当に炊けるのか?」という疑問への挑戦

2010年以前から、保温調理でごはんが炊ける「シャトルシェフ」という製品があり、それを上回るアイデアは長く検討されてきました。しかし、味もさることながら、保温性・気密性・安全性といった課題の多さから途中で断念。今回、プロジェクトを再始動させた理由は、これらをクリアしてはじめてお客さまに喜んでもらえる、という想いからでもありました。とはいえ、「本当に炊けるのか?」という反応が社内からも挙がっていたほどで、課題の多さと合わせて、やりがいに満ちたプロジェクトだなとワクワクしたことを覚えています。

Phase#02

やるからには、クオリティに妥協しない

朝炊いたごはんをお昼に温かいまま食べられることは、今までにない新しいライフスタイルの提案になるはず。その想いがあったからこそ、チャレンジを続けられたのだと思います。そして、そのためにはクオリティの追及も妥協できません。「シャトルシェフ」の開発を経て得たノウハウはあったものの、「ごはんが炊ける弁当箱」での大きな課題は、吹きこぼれをどう防ぐかでした。吹きこぼれは、やけどやレンジの汚れにつながるので大問題です。また、吹きこぼれには「おねば」という旨味成分が含まれていることに着目し、吹きこぼれを防ぎながら「おねば」を米に戻す機構の実現に苦労しました。
1週間に1アイデア、試作品作成に1週間。その間にまた新しいアイデアの検討といったサイクルで、トライ&エラーを繰り返す日々。その中で、少しずつ改善点を見つけながらブラッシュアップしていきました。

Phase#03

企画から設計まで一貫して行なえる体制が成功のカギ。

水の量や加熱時間、最低保温時間といった炊飯条件を決めるため、メンバーを集めて試食を繰り返しました。そのせいで、少し太ってしまった人もいるようですが(笑)。
社員にモニター調査を依頼していて、「これでいける!」と確信した条件で炊飯してもらうと、吹きこぼれが発生……。どうやら、お米を炊く時の水の硬度も影響しているとわかり、お米の奥深さを痛感させられました。課題を解決させるためには、とにかく試行錯誤を繰り返すのみ。思い浮かんだ構造を次々と試作し、さまざまなアイデアを積極的に形にし、あらゆる実験を繰り返して乗り越えてきました。それができたのは、サーモスという会社の体制にあると思っています。やはり企画・開発・設計を一貫体制で行えるのは、大きなメリットです。試作品作成のスピード感や、さまざまな形状を納得いくまでトライできる環境は、設計のしやすさに直結しているのではないでしょうか。お客さまの立場になって考える意識が徹底されていて、サーモスの強さを実感した経験になっています。

Phase#04

各方面で取り上げられるほど、期待以上の高評価に。

モニター調査を経て条件を見直した後も、度重なる試行錯誤を経て完成を迎えた「ごはんが炊ける弁当箱」。営業に紹介する時、実際に炊飯して提供したところ、高評価だったのが嬉しかったですね。バイヤーからの評判も良く、各方面から多くの関心を集めている状況は、驚きと共に嬉しい気持ちでいっぱいです。また、さまざまなメディアに取り上げられたのも、それまでにない経験でした。私自身の予想を越えたこともそうですが、社内でもここまで高評価があるとは想定していなかったとのこと。それほどのクオリティを生み出せたことはチームのメンバー一同、誇らしく思っています。

Outline

今回の製品で言えば、いろいろな試作品を作る中でムダとなったモノも少なくありません。ただ、このムダな工程が糧となって現在の形が完成したと考えると、重要なプロセスだったと改めて思いました。ムダに思えることでも、やってみようというチャレンジする気持ちが大切です。やりたいことが明確であれば、臆することなくチャレンジしてください。やりたいことが見つかっていなくても、意欲があればさまざまなきっかけで、いつか道は見えてくるものだと思います。何がしたいのか、ぼんやりでもいいから考えてみて、それを続けてみてください。

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